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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2008/01/02(水)   CATEGORY: 自由詩
流砂の街
乾ききった滴りの速さで
砂漠に打ち捨てられた
砂時計は時を刻み始めて
砂礫の大山に沈む

夜の生き物のように蠢動する
艶かしく くねくね
流砂は崩れ去り
乾いた海へ向かう

防波堤が張り巡らされ
突堤の遥か先に
灯台のような高層ビルが輝いている

大腿骨の起立の風景に
ひたひたと押し寄せる
生々しい流砂
大海原の波

砂漠の寄せてくる
武装した海岸の街
流砂に耐え
波を防ぎ

旧市街の石畳の細い路地
人家は密集して
白熱灯の街路灯が灯り
乾ききった風が街を通り過ぎ

今 放し飼いにされた犬が路地を曲がった
家々から漏れ来る明かり

足早に過ぎて
開けた見晴らしのいい場所
内陸は流砂の漆黒
防波堤の海側は
林立する高層ビルの瞬く
光の海
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来るべき『街』
詩人の血 | URL | 2008/01/04(金) 08:07 [編集]
サハラ砂漠の海辺の『街』です。
旧市街から防波堤で囲まれた、高層ビル群の
新市街を眺める・・・

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