FC2ブログ
詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2007/12/03(月)   CATEGORY: 自由詩
午前十時の雨
日本列島を
雨雲が寄り添うように
駆け抜けてゆく
北では きっと雪が降るのだろう

ここで午前十時の雨を受ける
たゆむ心根を引き締めるような 寒さ
灰色の雲から滴る
甘い雨

ベランダに出て
オゾンの香りを感じる

肋骨が痛くなるほど
背骨が軋むほど
鼻から激しく吸気して
今日の空気はおいしいと
つくづく思う
ゆっくり細く糸のように吐く

呼吸を楽しむ
暖かな酸素が体中をみたして
たっぷりと幸せを感じたら

雨の日の空が
都市の色と似ているとでも書こう
くすみがとっても綺麗だと

午前十時の雨に魂が憧れて
この曇天を飛び回る
スポンサーサイト




コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
Copyright © 詩人の血. all rights reserved.