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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2018/10/04(木)   CATEGORY: 自由詩
グノーシス思想
グノーシス思想の出発点は、二つの神的原理の原初的な、あるいは
派生的な二元論である。この世界が存在するよりもはるか以前に、
善神と悪神との対立、天の光と地獄の闇との対立が存在した。

この原初的な二つの力の闘争において、悪霊の力が、形をとった
天の光にうちかった。この闇の勝利によって、可視的な存在が
始まったのである。

というのも、悪魔の力は、なんとしてでも征服した「光」を所有
し続けようとして、そのために、世界を造り、世界の中に人間を
造ったのである。

人間の身体が、征服した天の光をとじこめるための牢獄として
用いられたのである。そのために悪霊たちは、(光の)本来的なす
姿を引き裂き、上なる世界から引き下ろして個々別々の光の花火
へと変えてしまう。

そして悪霊たちは、この霊的な実体から成り立っている個々の
光の断片に、その故郷である天国を思い出させまいと「忘却の
ための美酒」を与え、かつ霊的な魂をとじこめる牢獄として用い
られる個々の人間の身体の中に、そうした断片を呪縛したのである。

*「忘却のための美酒」。マテリアリズム、拝金主義か?
『黙示文学入門』より
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