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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2017/12/23(土)   CATEGORY: 自由詩
はじめてのものに(立原道造)
はじめてのものに(立原道造)

ささやかな地異は そのかたみに
灰を降らした この村に ひとしきり
灰はかなしい追憶のやうに 音立てて
樹木の 梢に 家々の屋根に 降りしきった

その夜 月は明るかったが私は人と
窓に凭れて語りあった(その窓からは山の姿が見えた)
部屋の隅々に 渓谷のように 光と
よくひびく笑い声が溢れていた

ーー人の心を知ることは……人の心とは……
私は その人が蛾を追ふ手つきを あれは蛾を
捕えようとするのだろうか 何かいぶかしかった

以下な日にみねに灰の煙が立ち初めたか
火の山の物語と…また幾夜さかは 果して夢に
その夜習ったエリザベートの物語を織った
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