FC2ブログ
詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2016/08/18(木)   CATEGORY: 自由詩
軍艦茉莉(ぐんかんまり)
軍艦茉莉(まり)
「茉莉」と読まれた軍艦が、北支那の月の出の
碇泊場(ていはくば)に今夜も錨を投(い)れている。
岩塩のようにひつそりと白く。

私は艦長で大尉だつた。娉嫂(すらり)とした
白皙(はくせき)な麒麟のやうな姿態は、われ
乍(ながら)麗はしく婦人のやうに思はれた。
私は艦長公室のモロッコ革のディワンに、
夜となく昼となくうつうつと阿片に憑かれ
ただ崩れていた。(安西冬衛)
スポンサーサイト




コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
Copyright © 詩人の血. all rights reserved.