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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2009/01/09(金)   CATEGORY: 自由詩
みぞれ 降る日
押しつける曇天
霙降る こんな日は
まるで蔓植物が這うように
マンションの北側に土間ができる

吹きさらしで
冷気が通る抜け
霙が庭に薄く積もり始めている

こんな日はマンションが増築され
藁ぶきのせり出した小屋に栗毛の馬!

飼い葉を与えると
その優しい瞳で私を見詰めてくれる
飼い葉で体を撫でてやると
気持ち良さそうに軽くいななく

厳寒の一日は
幻と過ごす

部屋は暖かく
思いのまま買い求めた書物の山
手を伸ばせば各々の著者の息づかい伝わる

小さな灯火が点されて
おもむろに魂を照らしだして

静かな時
幸福の読書に浸る
一つ二つと深い諦念の呼吸をして
窓ガラスを見上げれば
結露で滲む曇天の空

馬がいななく
本をそっと置く
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