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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2009/01/06(火)   CATEGORY: 自由詩
午後のひと時
午後
関東地方は乾いていて
水を多めに摂っている

午後の明るさに 目覚めて
街へと走る
2-3冊の詩集と共に

まるで小鳥の飛翔のように急ぐんだ
こんもりとした森の小枝に

いつもの店 いつもの場所とBGM

楽曲を聴く
活字となった
一冊の詩集はまるで協奏曲
構成の妙を聴く

田村隆一氏の「緑の思想」  冒頭

≪どんな死も中断にすぎない
≪詩は「完成」の放棄だ

銃声を聞く前に
私は一発で射殺されている
狙いすました この壱弾
餓えた金属片が火薬で熱した鉛が体を裂いた 
熱さも冷たさも無い
急所にめり込み
頭蓋が割れ血潮が飛び散る

一瞬のうちに殺害された   白日夢

目覚めればタバコを手に持ったまま
悪夢は開いた詩集の第一声にゲリラのように潜んでいた

はっと 我に帰り
活字へと目を向ける

≪詩は本質的に定型なのだ
≪どんな人生にも頭韻と脚韻がある

一瞬の白日夢
夜の昏 深い 夢

午後2:30の喫茶はそれぞれで
まるで止まり木に小鳥たちが止まりさえずるよう
淡い陰影が複雑にノートに落ちている
グラスが輝いて
タバコは抑え目で
BGMは魂を空中に持ち上げてくれるから

覚醒は長い長い白日夢
夜らの昏 夢と
昼間の明るい 夢と

もしかすると私は今
人差し指を針で刺しても
血が出るほどリアルでも


痛くないかもしれない

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