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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2008/12/26(金)   CATEGORY: 自由詩
イマジン
鳥たちの大空
飛翔の悦楽を感じている
黒き鳥影
現実を裂き切り

想像してみよう
君の老後

黙したまま
君の下着や靴下を洗ってくれた
腫れものにでも触るように
三度のご飯を用意してくれた


母 母は無く
遺影を見つめる目は・・・


父よ 貴方とは口論ばかり

ドアをバタンと閉めると
怒りの感情にまかせて
健忘症になるための 読書 
逃避のための 読書

イマジン
イマジン
父よ 今は何も語らない
無言の遺影に朝日が射す

想像してみよう
孤高と孤独をはきちがえた私

想像してみよう
君の老後

人と直接会話したのは何時?
孤独の部屋には
いつ果てるとの知れぬ砂漠が広がって
父母の幻影でいっぱいだ

君が父母の歳になったとき
どんな事を考えているのだろう?

想像して!
イマジン イマジン…
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