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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2008/07/22(火)   CATEGORY: 自由詩
ポセイドンの目覚め
占星学の本を紐解くと、各々の惑星が司る、人物像が
浮かび上がってくる。古来の目視できた、七惑星占星術でなく、
科学の勝利した、天王星、海王星、冥王星を少し詳しく見てみよう。

天王星。
科学時代、産業革命、市民革命を誘導した星らしく、
飛行家、発明家、科学者、占星学者、放射線学者、革命家、思想家、
自由主義者と続く。
事物としては、ウラニウム、ラジウム、琥珀、電気の青白色などなど・・・
科学技術との深い関係を伺わせる。

海王星。
無意識、神智学、精神の深さを探求した星だ。そこでは自他の
境目が曖昧になってゆく・・・
芸術家、音楽家、ダンサー、理想主義者、奉仕的職業の従事者、
心霊家、スパイ、放浪者。
物事としては、藤色、玉虫色、水晶、ガソリン、ガラス、合成樹脂。
原油からの生成物など。

冥王星。
原子爆弾を用意した星らしく、
国家の要人、黒幕、参謀、軍事関係者、地下活動家、心理学者、
政革者、探偵、死刑執行人。
事物は、全と無、プルトニウム、毒薬、有害物質、核実験、暗黒街、
地下室、戦争や天災で大量虐殺や大量死のあった場所。

土星の外側の惑星のイメージが、この単語の羅列で何となく
わかっていただけたと信じるわけです。

天王星が科学技術。海王星が人の内面の新たな発見。
冥王星が科学技術の悪用(軍事利用)。そんな大くくりでいいと思う。


さて、海王星はギリシア神話のポセイドン、ローマでネプチューンと
呼ばれている、海の神だ。心の大海に立つ神。
靄がかかり、物の形がはっきりしない。自己融解。
自と他の境界線が溶けてしまう。自身の存在を、そのCDや絵画に
奉仕的に委ねてしまいたくなる衝動。
あらゆる良質の芸術を鑑賞したとき起こる心理状態を、この海王星は
担っている。

絵画鑑賞なら視覚という理性的部分を使うから、委ねる作用も少ない。
しかしCDプレイヤーから耳を介して流れる音楽の前に、自我は喜んでその目を
閉じ、音楽にしばし陶酔し魂は音楽とともに高く昇り、飛翔し、色づけされ、
熱狂はCDの録音時間いっぱい続く。

我々の自我の目が閉じると、ポセイドンが目覚める。
感情の大海を誘導し連れ去る・・・
それは渚の潮騒の如く甘味なこともあれば、汗と血しぶきが飛ぶくらい
激しいビートをたたき出すベースとドラムかも知れない。
天使のごとく、悪魔のごとく。この感情の大海に立ち現れる、
さまざまの心在りよう。

海王=ポセイドンの目覚め
キングクリムゾンの「ポセイドンの目覚め」の発売から38年
今 真にロバートフィリップ翁の意図が見えてきた・・・
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