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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2014/01/16(木)   CATEGORY: 自由詩
満月の夜
満月の夜 街はざわめき
風に乗って 人々の声が届く

家々の灯りがぽつりぽつり
田舎町の外れにある家から

静かにピアノの音が
明るい闇に響く
音は暗闇に吸いとられ舞うように消え
同じフレーズが何回か弾かれて


月の明かりの中 その影と遊ぶ
子供の幻を見た
皆ニコニコと笑っていて
白い歯が印象的だ
手を繋ぎ離れたり近づいたり
あれはカゴメカゴメ
風に乗って数え歌が聴こえる

月明かりの闇は
夢を見ている明るさで

私はいつも取り残されて
一人地面に横たわり
流れる夜の雲を見つめている

ピアノの音が消え
幻が消え

後は風の音だけ
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