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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2013/10/26(土)   CATEGORY: 自由詩
水晶宮
水晶の迷宮にとらわれている
冷んやりと冷たい冷気が降りて

膝からしたには靄がたち
吸う息が透明だ

エジプトの神殿の列柱のように
水晶体が一直線に並び
鏡の間に入ったような
光の乱反射に目が眩む

あくまで冷ややかに
水晶宮の廊下のしたには
大陸の海岸線が靄の中から見え隠れ

高度一万メートルの空中宮殿は
生きている

触れると指先から血がしたたりそうな
鋭利で透明なナイフのような
水晶宮の調度品

鉄琴を叩いているような音楽
透明の空中神殿の
我が水晶宮
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