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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2007/10/14(日)   CATEGORY: 自由詩
補給しょう歯夢見るのか
いつ果てるとも知れぬ 有刺鉄線
歩哨は立つ
何を見つめ

補給しょう 
サイロの上の刈り込まれた 芝は緑だった
その 小高い岡 
盛り土のいかめしい こぶ
サイロに開口部があって
時たま 人と兵器が出入りした

分厚いコンクリートの構造で
墳墓のごとき 土盛り 
芝生が表面を飾り

そして 私は立つのだ
緑に包まれた サイロの上
祈るのだ

この絶対悪 兵器という 物質のため
この地・水・火・風のため

殺人と破壊のためのみに作られた 兵器は
悪夢を眠っているのか

黒光りする銃口に 口づけし いだき
溶鉱炉に投げ入れられ
再生の儀式を行う 夢を
夢見させた

銃は整然と並び
まるで墓標のようだ
銃よ 君を使用した 結果だ

サイロよ 君にはたむけの花と
立ちのぼる焼香の煙が足らぬ

補給しょう おまえは巨大な墳墓

静かに眠れ
輪廻転生の夢を織りつつ
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