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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2012/02/06(月)   CATEGORY: 自由詩
春のスープ
何もかも灰
遠目に見る都市

冷雨に煙り
武蔵小杉の高層ビルは霞む

こんな日は
DKを電気ヒーターで暖めて
温かいコンソメスープを作ろう

大根の千切り
セロリ
コーン
ベーコン

まとめて鍋に入れて
コトコト煮詰める

春を待つ
音楽を再生して
芽吹きのエーテルをたっぷり
鍋のコンソメは沸騰を始めて

野菜に火がとおり始めると
湯気で暖かくなった部屋は早昼の支度

灰に曇るガラス窓から
射しこむ光は霊気を帯びて

春のスープは湯気を立てて
テーブルに置かれ

これを食べると春が近づくのです
願いを込めた食卓に霞草が咲いていて

節分を過ぎても
寒波の襲う列島に
春を呼び込む
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