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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2012/01/02(月)   CATEGORY: 自由詩
砂浜幻想
電信柱をヒュウヒュウ鳴らして
細い路地を立て込んだ家々を縫って
雪混じりの烈風が吹きすさぶ
海辺のこの漁村

灰の空に白波の立つくすんだ蒼

太陽は南中に近く
早い雲間に隠れては照る
円満に輝いては鋭い雲は
鉤爪を伸ばしては
天道を翻弄した

強くあるいは弱く
浜辺の光度が変わり続ける
光のリズムが出来上がり
海岸が流動に晒されて

波・光・風
音波光波に満ち満ちて

凍えた体に烈風は染み渡る
このまま砂地に倒れこみ
胎児の格好をして
夢を織る

ランタンに点火したような
明るさで…

妖精たちが光の輪に集まりだした
ヒュウヒュウと風の音と
スースースー寝息が混ざる
灰の風に暖色の息
灰の海辺に春の広野が見えて

防寒具に包まれて
砂地で寝ころぶ

我 一人
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