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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2011/12/18(日)   CATEGORY: 自由詩
住人
眠るような息を続けて
イメージの出口を絞り始めて
テーブルライトを消すと

夕暮れてゆく部屋に
闇がしめやかに溢れ出す

冬の日の陽だまりに
活字を追っていた
折々の思い出が
淡い色のイメージに変わり
この夕刻を華のように彩り

かけがえのない一日を閉じる

今日という書物に
書き込むべき出来事

強靭な読書を続けられたんだ
戦い取られた勝利の時
一歩また一歩と
今を積み重ねてゆく

時々の感慨に浸りつつ
想念の海を泳ぎきる

目指す対岸に
誰が点けたのか
野火が瞬き始めている

日と日を重ねて
泳ぐ
歩む
息をする

我 書物の世界の住人

幾らかの感想を書きとめながら
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