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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2011/10/26(水)   CATEGORY: 自由詩
鱗雲
あれが 鱗雲
この胸に焼き付ける 景色

広く透き通る青 空に
滑るような雲が棚引く

あれが 鱗雲
ここ何年か
天侯が荒れていて
秋の徴は現れなかった

ここに素朴な牧歌的な感情が
ポケットに入っていて
秋の空に取り出して
細い道を歩きながら
青空に放つのだ

秋は綺麗
家庭菜園の柿の実が色づいて
十分に熟して大地に落ちる

そんな 音が空に余韻を残して

響くと

銀河が大きな欠伸をして
眠り始めて…

烏が一羽根を休める枝には
人間の昏い歴史の残像が宿る

もう いいよ
暗転の歴史は

新たな機軸で
第三文明を建設しようよ
菩薩道に生きようよ

開け放たれた窓に
胸のチャクラから
白鳩を飛翔させよう

その疲れを知らぬ滑空は
加速度を上げ

やがて人工衛星になると
この大地を見詰める流星になる

この秋の空を題目でいっぱいに
鱗雲に願いを込めて

今日まるで愚者のように見詰めた

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