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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2011/09/01(木)   CATEGORY: 自由詩
幻の保線区員
暗い闇さえ
滑りだす地点に
立っている

立っている人影
追憶のランタンかざして
直立不動で腕を振る

銀河の星が反転して
映し出す
希望なんぞも飛び出して

平板な闇が続く
山岳地帯のこの路線
星を一つ落として
ランタンの灯とする

長い線路の端のほう
ランタンかざす
保線区員

やっと闇に消える日が
やって来たらしい

暗い夢間の
浮島に

今晩も立つ
人影
一つ
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