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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2011/08/08(月)   CATEGORY: 自由詩
手帖
密かに言葉を
選んでいる手帖に

晴れ晴れとした
夏を潮騒を挟み込んで
テーブルに置いてある

息もしていない静物らのお喋り

手帖に四色ボールペンで書き連ねると
外部メモリーとなって
個人史を書き残す


海が美しく見えた日に
砂浜の足跡は
波に消えて
留められぬ

海辺の過ぎた時を
手帖は静かに聴く


心が動いた

書き留めて
海を閉じ込める

帰宅して
ゆっくりと手帖を開くと

海の香りのする
文字は太陽の輝きを保っている
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コメントの投稿

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綺麗な
まあこ | URL | 2011/08/09(火) 00:04 [編集]
静かな波の音が耳の奥で響き、心が落ち着いていくような、綺麗な詩ですね。


 海の香りのする
 文字は太陽の輝きを保っている

素敵な言葉!



ありがとう!
アハウ クニヒコ | URL | 2011/08/09(火) 08:10 [編集]
文芸に愛想つかれるまでかかわりたいです。

ますます泉のごとく!!!

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