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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2011/07/17(日)   CATEGORY: 自由詩
夏が綺麗
草いきれの
ひっそりとした山道
太陽が悦び昇る

濃くて 短い 影

私が歩みつつある
道を明るめる

一本の孤高の松の木は
語るべき旅人の話を
携えたまま木陰を作っている

光が溢れ返り
熱の壁が その腕を延ばして歌っている
木立を駆けて

この山に登る宿命の
英雄の憩いの場に立って

多くの英雄譚が
風の乗せて語られたのも
この松の木の下
その波動が地球を周回してゆき

裏側の河のほとりで一人佇み
書き続けている詩人の
インスピレーションの源泉となる時

山を登る事は
一つの約束を成就する事

彼と私は
前髪を揺らす
山風と川風に包まれて
それぞれの銀の光線が睦み合い結びあう
プラトニックな極秘の関係

夢や空想や幻想の産まれでる
場を作っている

そんな場所 ここ

夏は綺麗

冬は沈黙の孤高
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