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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2011/02/03(木)   CATEGORY: 自由詩
北極に降り来る聖書
地球が目視されて
雲の動きや 大陸の色 海の碧さが 輝かしい

オーラが脈動して大きく小さく
この球体に静かに息をさせていた

北極の方向から 近づいている
ヨハネの黙示録を携えて
総ページ数1800
ぶ厚い聖書がゆっくり回転をしながら
白いページと黒いカバーが
120°の華のように開いて
開口部から金粉の軌跡を残して
北極へと降りて来る

創世記の記憶を 預言者たちの舌を ダビデの謙りを

聖書は本の背を中心軸に回る
無重量の囁く声が真空に木霊して
そろそろ地球を包み始め
オーラをなお輝かせて
ページが地球の風に晒されている

漆黒の宇宙空間を航行して
第8天よりも上方
あの記憶の始原のスープの灰色に魅せられている

輪郭もなく自他の区別さえ曖昧な灰色に
紙の白とカバーの黒は映えるだけ映えて
起立した意味

聖書は神の創造の一つ

書を取る手は節くれだっていて
インクで汚れていて

書物に解釈の続けているのだ

民は一人北極星を飲み込み
月光の下 聖書に書きこむ
思いと思いの間に

あの漆黒の宇宙空間を旅した

おぼろげな記憶
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