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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2008/01/24(木)   CATEGORY: 自由詩
土蜘蛛
幕末
鎖国の眠りは三百年


ガ・タ・リと音を立てて
仕掛け人形が宙を舞うと

あの錦絵に描かれた

土蜘蛛が江戸の巷を闇に乗じて跋扈していた

東京 東京と小さな声で囁いていた
時は濁流のごとく流れて
大きな戦争が二度あった
高度経済成長に沸きかえっていた
そんな日 日

土蜘蛛がその姿を消して一世紀半
幕末の爛れた武士階級を相手に土蜘蛛は戦いを挑んだのだ

土蜘蛛 その宿業を成就せよ
戦神 火星からの使者よ

退廃の極み
武士の間抜け面に捕りつけ
穴という穴 目 口 鼻から
人体に潜り込め
そして その精気を吸い取ってしまえ!
狂骨にしてしまえ!

江戸 東京 江戸 東京とつぶやく

東京に昨日 
土蜘蛛が蘇えって 白光に包まれて 金色に輝いていて
いたいけな少年が土蜘蛛と一体で
神々しくもあり普賢菩薩の生まれ変わりのようだ
土蜘蛛に胸まで埋まって

唱えつづける 南無妙法蓮華経

眷属の土蜘蛛を従えて
南西から帝都をめざす

霞ヶ関 虎ノ門
爛れた役人をなぎ倒す

キチガイ地獄はここいら辺りじゃ
因果応報 蒔いた種を刈る
ただそれだけ・・・

これは慈悲 
これは慈悲

奴らに己の宿業を成就させるための

土蜘蛛が蘇えった
この平成の御世に
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