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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2016/08/31(水)   CATEGORY: 自由詩
李白
清平調の詞 その三

名高い牡丹の花と傾国の美女が、互いにその美を歓びあう。
天子は楽しげに眺めて、飽きることもない。
春風ゆえに生まれる無限の恨み、憂鬱を解きほぐすかのように、
沈香亭の北、欄干に身を寄せた妃の美しさ。
(李白)*傾国。絶世の美女
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DATE: 2016/08/30(火)   CATEGORY: 自由詩
芸術の贈り物
世界中 ここそこで
芸術の可憐な華が
まばゆい光 放って
この惑星を飾って

夢見がちなあなたに
ラッピングされ
リボンで飾られた
贈り物が届く

そんな日には
秋風とともに
枯れ葉は香り立ち
歩道は驟雨に濡れる
DATE: 2016/08/30(火)   CATEGORY: 自由詩
李白
清平調の詞 その二

ひと枝の紅く艶やかな牡丹の花、露を含んで漂わせる濃密な香り。
雲となり雨となる巫山の女神との契りさえも、この美しさの前ではいたづらな恋心。
お聞かせください。漢の後宮の美女の中で、だれがこの貴妃に似る事ができりのでしょうか
ああ、何と華やかな、飛燕が新粧を誇るその姿。
(李白)*飛燕 。前漢の成帝の皇后
DATE: 2016/08/29(月)   CATEGORY: 自由詩
李白
清平調の詞、その一

美しい雲は貴妃の衣装のよう、美しい花は貴妃の容貌のよう。
春風は欄干を吹き渡り、夜露は濃やかにキラキラと輝く。
ああ、こんな素晴らしい美人には、あの群玉山のほとりでか、
瑶台の月光の中でしか、めぐり逢えないだろう。
(李白) *群玉山。瑶台。仙人の住む場所
DATE: 2016/08/29(月)   CATEGORY: 自由詩


落葉に径(こみち)も埋もれ
村々の灯は乏しきかな
月かげ負いて来るものに
これの泉はあふれたり
(吉田一穂)
DATE: 2016/08/28(日)   CATEGORY: 自由詩
還暦の想い
8月16日で60歳…還暦を迎えました。
いろいろな事が有りましたが、「神」を
その中心にすえて生きられる「現在」が
人生のなかで一番充実していると感じます。
そして人間が全てにおいて「平等」である
理由がその「死」に於いて実現していると
感じられてなりません。ほら君!天に富 積もう…
DATE: 2016/08/28(日)   CATEGORY: 自由詩
村はづれのの歌
村はづれの歌

咲いているのはみやこぐさと 指に摘んで
光にすかして 教えてくれた
右は越後へ行く北の道
左は木曽へ行く中仙道
私たちはきれいな雨あがりの夕方にぼんやり空を眺めて佇んでいた
そうして夕やけを背にまっすぐと行けば 私のみすぼらしい故里の町
馬頭観音の叢に 私たちは生まれてはじめて言葉をなくして立っていた

そのかえしーーー

背のびして触りし枝の茎なりし
DATE: 2016/08/28(日)   CATEGORY: 自由詩
若者のうた
若者のうた。

五陵の若者のたちは、金市の東の繁華街、
銀鞍の白馬にまたがって、春風のなかをさっそうと行く。
いちめんの落花を踏みつくして、どこへ楽しみに出かけるのか。
にぎやかに笑いながら繰りこんだのは、碧眼の胡姫の酒場のなか。
(李白) *胡姫 えびす(ぺしるしゃ)の娘
DATE: 2016/08/27(土)   CATEGORY: 自由詩
はじめてのものに
はじめてのものに

ささやかな地異は そのかたみに
灰を降らした この村に ひとしきり
灰はかなしい追憶のように 音立てて
樹木の梢に 家々の屋根に ふりしきった

その夜 月は明るかったが 私はひとと
窓に凭れて語り合った(その窓からは山の姿が見えた)
部屋の隅々に 峡谷のように 光と
よくひびく笑い声が溢れていた

ーー人の心を知ることは……人の心とは……
私は ひとが蛾を追う手つきを あれは蛾を
把えようとするのだろうか 何かいぶかしかった

いかな日にみねに灰の煙の立ち初めたか
火の山の物語と……また幾夜さかは 果して夢に
その夜習ったエリザベートの物語を綴った
(立原道造)
DATE: 2016/08/27(土)   CATEGORY: 自由詩
静夜の思い
静夜の思い。

寝台の前にさしこんだ月光を、じっと見ている。
もしかしたら、地上におりた霜なのかと。
顔をあげて山の端(は)の月を望み、
顔をふせて遠い故郷を思うのだ。
『李白詩選』岩波文庫 松浦友久編訳
DATE: 2016/08/26(金)   CATEGORY: 自由詩
メリノの口笛
メリノの口笛

((明るい花が降っていた
かなしみなどはありやしない
明るい雨だ 楽しい唄だ
僕は 眺めていよう 誰もいない
雨のなかには 僕だけだ
たったひとりで待っている
おまえが ここに来るまで
<後略>
『立原道造全集3巻』より
DATE: 2016/08/26(金)   CATEGORY: 自由詩
我が詩神
立原道造……
立原!

太陽系をサーチライトのごとく
貫通していった 光 光よ…

広葉樹の紅く染まる 季節に
太陽を丸ごと胃袋で消化した

輝く 詩魂 永遠の立原
君の夭折の意味を問うのは止めだ

完璧な詩法をゆるぎなく完成させた
若き英雄 そして我が神
DATE: 2016/08/26(金)   CATEGORY: 自由詩
『立原道造詩集』より
日記

季節のなかで
太陽が 僕を染めかえる
ちょうど健康そうに見えるまで

……雨の日
埃だらけの本から
僕は言葉をさがし出すーー
黒つぐみ 紫陽花 墜落
ダイヤの王女……

(僕は僕の言葉を見つけない)

夜が下手にうたってきかせた
眠らないと 僕はいつも
夜汽車に乗っていると思いだす
(立原道造)
DATE: 2016/08/26(金)   CATEGORY: 短歌
陣取り合戦
命運のパワーゲームが必須なら受けて立つのが人の道なり
DATE: 2016/08/26(金)   CATEGORY: 自由詩
白鷺
白鷺。

白鷺が、秋の水辺に舞いおりてくる。
一羽だけ飛ぶ姿は、まるで霜が降ってくるようだ。
心おだやかなのか、ひとまずは立ち去ろうとせず、
中洲のあたりに、スックと立っている。
『李白詩選』岩波文庫 松浦友久編訳
DATE: 2016/08/26(金)   CATEGORY: 自由詩
南方共栄圏
燕とアスファルト

南方共栄圏から海を越えて燕が渡って来る。
< 中略>
古いこの説話に、錫・護謨・石油・ボーキサイトなど
高度国防国家の建設に必須な南方資源の輸送路を警護
する重大な任務を新しく課したのだ。

燕よ、心して汝の任務を果たせ。
そして新しき時代の伝説を創造せよ。
DATE: 2016/08/25(木)   CATEGORY: 自由詩
立原道造全集ノートより
私は今日よりも明日を生きたいのだ。私は飛ぶように
していたいのだ。私は誰よりも早く。ーー私は今日
よりも明日を生きたいのだ。

今の瞬間でなく、次の瞬間ーー私は、その時に生きている。
私の生命は、私の眼でなく私の視線の落ちている場所にある、
すなわち、時間について。

つまり今生きている場所の色どりや形は、本当は、昨日の
僕の夢ではなかろうか。だから、明日の僕がそこにいる。
僕には今日の姿が、わからないということとは別だ。

光っているのだろうか。
僕の身体は空間にどんな風にしてあるのだろうか。
椅子にもたれている。黒い上衣を着ている。壁を見ている。
『立原道造全集 四巻』(ノート)より
DATE: 2016/08/25(木)   CATEGORY: 自由詩
『王維詩集』より
山居秋瞑(さんきょしゅうめい)

静かな山の初めて降った雨の後。空の様子は、
暮れ方ともなれば、いよいよ秋らしい。明るい
月が松のあたりを照らす。澄んだ泉が岩の上を
流れる。竹藪がにぎやかなのは、洗濯娘のお帰り。
蓮の動いているのは、漁師の船のお下り。春の
花は好きなように散ってなくなってしまうがいい。
若様はそんな事など構わずに、じっと留まっている。
『王維詩集』岩波文庫
DATE: 2016/08/24(水)   CATEGORY: 自由詩
測量船 不知奈(ふちな)
測量艦 不知奈(ふちな)

私は測量船不知奈の運用を続けた。

雪白なダンテルのシュミズをぬいで、波斯湾が現はれた。
チグリス、ユーフラットの両つの河が静脈のやうに、まいて
その内股に消えた。
バーレイン諸島英波係争問題。
紛争はハレムに始まるのだ。
(安西冬衛)『大学の留守』より
DATE: 2016/08/24(水)   CATEGORY: 自由詩
『杜牧詩選』
江南の春
見晴るかす千里の彼方まで、鶯は鳴き、
緑の若葉が紅い花々と照り映えている。
水辺の村にも山辺の街にも、酒を売る
旗や幟が春風に揺れている。
ああ、かつてここに栄えた南朝四百八十もの寺々よ。
この煙るような雨の中に、どれほど数々の高殿が
朧に霞んでいることか。『杜牧詩選』岩波文庫
DATE: 2016/08/24(水)   CATEGORY: 自由詩
誕生日
再び誕生日

私は蝶をピンで壁に留めましたーーもう動けない。
幸福もこのように。

食卓にはリボンをつけた家畜が家畜の形を

壜には水が壜の格好を。

シュミズの中に彼女は彼女の美しさを。
(安西冬衛)『軍鑑茉莉』より
DATE: 2016/08/22(月)   CATEGORY: 自由詩
地球開発会社
黄河の仕事

回回教は混凝土(こんぎょうど)を発明した。
Lo-lo族は巴里警視総監よりも優美である。

甘粛省 といふ文字は、建築群の機構を暗示する。
私は埋蔵された都市の発掘を、支那政府に建言する。

敦煌の燈火集中を見よ、地球開発会社に投資せよ。
DATE: 2016/08/22(月)   CATEGORY: 政治
安倍は病識有るの?
安倍のバカタレを見ていると。
昔、ブッシュの兄ちゃんが、戦闘機で
航空母艦に着艦したのをさも誇らしげに
そこらへんの米兵に笑顔をふりまいていたのを
思い出した。イラク戦争の前だか後だかバカ丸出しの
サル。ブッシュはそのカルマで来世脳性まひで生まれるはず。
DATE: 2016/08/22(月)   CATEGORY: 自由詩
勲章(安西冬衛)
勲章

地を這う「青い痣」(あおいあざ)。落日が倒れた。
惨憺たる終焉が戦の上に垂れ下がった。
既に一度は来て犯した屍斑(しはん)が、長い長い
夜陰と苦痛の後に断たれた。
困憊(こんぱい)した軍医の手に、愴然(そうぜん)と
私の一脚が堕ちた。

天明が来た。

*安西冬衛は、足が悪く、この記述では
足を切ったようだ。
DATE: 2016/08/22(月)   CATEGORY: 自由詩
新疆の太陽
業が劫に堕ちてゆく。

新疆の太陽

新疆(しんきょう)の太陽が、私を奪った。
既に罪悪的な省城は、大流沙(だいりゅうさ)の彼方、
水平線に出現を始めた。再現の世界に於いて、辛うじて
オペラのみがもつ、これは無上の接待である。曾(かつ)て
私が投げかけた狭い世界、一つの記憶がみるみる後退する。
迅速する大流沙を絶(わた)る困憊(こんぱい)の中、霾(つちふる)
曙の中に。

*霾 大風が土砂を巻き上げてこれを降らせる。
土曇り。
(安西冬衛)『軍艦茉莉』より
DATE: 2016/08/22(月)   CATEGORY: 自由詩
雀が三羽
南中の陽射しに向かって短い影
雀が三羽青空へ飛翔して行く ああ
神のご計画通り事は進んでいると
確信してゆったり流れる白い雲を
手をかざし見上げた
DATE: 2016/08/22(月)   CATEGORY: 詩 想
ウィキリークス賛歌
ないしょ話しが屋根の上で語られ
部屋の奥のことが明るみに出される
それ天国の掟
DATE: 2016/08/21(日)   CATEGORY: 政治
欠陥のある統治
システム上欠陥のある共産一党支配
聖人でもコントロールは難しかろう
アア地球が揺らいでいる
DATE: 2016/08/21(日)   CATEGORY: 自由詩
あなたとわたしの間に
残念だけれど
ここは天国でも浄土でもない
ここは煉獄または娑婆世界

悲しみも苦しみも憎悪さえ絶えない

悪の芽を根気良く摘み取り
善性の種を撒くしか
凡人の俺にはいい考えが浮かばない

悪を徹底的に叩き
善性を醸し出すさ

あなたとわたしの間にしか
天国は無いそうだ
DATE: 2016/08/21(日)   CATEGORY: 自由詩
拳闘士
拳闘士が共産主義者との戦いの出番を待つ
コロシアムに昼間の月が蒼白と昇る
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