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詩人の血
コクトーの『詩人の血』に学んで
DATE: 2009/07/31(金)   CATEGORY: 自由詩
蜥蜴
清む朝に青い血に変える蜥蜴のごとく


摩天楼 谷間の光の乱れ走る


陽の垂れて炎天の街は赤子のようだ
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DATE: 2009/07/30(木)   CATEGORY: 自由詩
青い血
青い血のほとばしり出る蜥蜴かな


悪王を蝦蟇の海へと捨てるなり


平地を山と思いて上りおり
DATE: 2009/07/29(水)   CATEGORY: 自由詩
推敲 09・4
北方でいななく馬を駆って天


ペン強し思想弾道炸裂す


言語なり 光 爆すほど白くあり


せせらぎの水の楽曲護岸あり


存在の壺の深みに嵌まりしを


黒天使 雲の腰掛 影の顔


キリストや天地に祈り発光す


ビル煙る赤光のリズム黙りこくる


老松に翁腰掛け幹暮るる


梅の香の染み込んでくる我が肉体


一日は晴れ雨曇る改まる天


春に風秘かに拾う芽のカケラ


一ページまた一ページ読まれる書


魂に刻印の天はホロスコープ


星の波秘かに夏の風吹かす


時代過ぐ野蛮VS洗練ヒトの進化


道具にて進化誘発 魂よ乗れ!


春の弦弾く大地の開花する


震える芽一人秘かに本を読む


春が来て大地にブチ撒く白きもの


パタパタと羽根動く空想読書


DATE: 2009/07/28(火)   CATEGORY: 自由詩
意味の海
意味の海電子の海で浴びきれや


ネットする一室まるで奥の院


与えれば与えられるなり世法なり
DATE: 2009/07/28(火)   CATEGORY: 自由詩
推敲 09・2~
枯れ広野 孤独立つ影メモ一つ


楽土暮れ帰る鳥らの透ける羽根


風切ってショーウィンドーを姿見に


呟きが5・7・5を繰り返し放て鳩


蔓草の枯れたそばからフェンス錆び


切り取ってビルの冷たさ青い空


燐粉の都市に舞降り照る道路


集中の理性・感性 卵立家


うつむいて氷雨降る朝 木に聞いて


熾火あり心の襞に雨強し


雨霰 問うべき空に手をかざし


風強き空と一体この街は


空の街 地の街の境にこの大空


雨上がり電飾のにじみ地に漏れて


白連の咲き出る声に聴くダルマ
DATE: 2009/07/27(月)   CATEGORY: 自由詩
推敲編 日傘の影
白日や影踏むほどに湧き上がる


影なくし抜けた前歯に葉の緑


重力を凌いで昇る木の反逆


何一つ欠けてはならぬ我影なき故


透き通る腕で傾げる日傘なり


ミゾオチにポッカリ落とす風の穴


影を亡くした殺める言葉匕首ドロリ


風穴の空いたミゾオチに金剛打ち込む
DATE: 2009/07/25(土)   CATEGORY: 自由詩
俳論
内奥のリズムに遊ぶ5・7・5


定型と叫ぶ詩人あって前衛は栄え


列島の「離れ」となるや宮古島


せめぎ合え調べに反・合このスリル


情報と電子の海を渡り切れ


歳時記を読む楽しみや戻り梅雨
DATE: 2009/07/24(金)   CATEGORY: 自由詩
自由の果実
囚われて 列島・日本語 磁場強し


もぎ取った果実は「自由」の味がして


キラキラと胸に海原聞き入りて


列島の奥座敷なる我が部屋で
DATE: 2009/07/21(火)   CATEGORY: 自由詩
イキザマ
これからもボヒョウ蹴散らし生きるのみ


南海に空中サンプだ我が骨よ


来世でも「また会ったね」とカガミ見る
DATE: 2009/07/21(火)   CATEGORY: 自由詩
飴の空
萌えあがる緑は重く酸素の香


溶けだした雲飴のよう甘露の雨


灰の空 鳥の飛翔が天を切る
DATE: 2009/07/19(日)   CATEGORY: 自由詩
肉と霊との弁証法なりやヒトの進化


夕陽 街を化粧してダリア眠る


虹 始まる所にないしょ話
DATE: 2009/07/18(土)   CATEGORY: 自由詩
ウラ神
心臓を裁つハサミのありて夏


コンボウが骨クダク百姓一揆


湿気に息する怨霊の冷
DATE: 2009/07/17(金)   CATEGORY: 自由詩
アフタヌーンティー
大気もみほぐしてくれて午後の三時


スプーンにグラニュー糖 山崩れる


陶器の肌スプーン当たる音


心の報告書から 我一人
DATE: 2009/07/17(金)   CATEGORY: 自由詩
リベンジ
一柱に錆びた釘サス音


蛇コウビしてしめ縄腐れ垂る


ウジジンジャにシル臭うモノが依代


俺はシツコイまるでへび
DATE: 2009/07/14(火)   CATEGORY: 自由詩
インコの空
インコ空所の籠に飽きず


私が世界を閉じ込めるカゴがある


ゼッタイ空域から出られぬセントウキ
DATE: 2009/07/14(火)   CATEGORY: 自由詩
夏のスケッチ
ヘビ娘冷えた喫茶にメール飛ぶ


血中を青く染めぬき涼をとる


夏サヤサヤと街角に流れ


兵隊の首が屋根裏にゴロゴロ午前三時


大鍋に歴史煮る電磁調理器


首が実って山里の干し柿のしわ


姫百合の六月に涙 流す
DATE: 2009/07/13(月)   CATEGORY: 自由詩
ヨベば
神ヨベばカミ疾風の如くフク


カゼ吹いて心針先に集中す


ボウシから触覚の飛び出てナツ至る
DATE: 2009/07/10(金)   CATEGORY: 自由詩
カタカナヲ///
キギの端緑にモエ出てソラ焦がす


神呼んで風ナギ倒すキギの幹


ゆらゆらと大空胚のイキをして
DATE: 2009/07/09(木)   CATEGORY: 自由詩
カタカナ表記
レイ降りるケイ光よりもより白く


我の住む余イン鮮やか5・7・5


甘い飴なめて腹のふくれるか
DATE: 2009/07/09(木)   CATEGORY: 自由詩
5・7・5
投句して波紋広がれ蓮池  濁


つぶやきは呪の声挙げる5・7・5


虚ろにてやって来るべき言葉待つ
DATE: 2009/07/08(水)   CATEGORY: 自由詩
美ありと思う
韻文は日本語の魔なり骨に染む


海風の松を鳴らして午後眠る


地獄界美ありと思う慰めに
DATE: 2009/07/06(月)   CATEGORY: 自由詩
煙る都市
神の意志雨の降り止み意味に意味


雲流れ天上の者らと会話する


見晴らして煙る都市には乾いた知
DATE: 2009/07/05(日)   CATEGORY: 自由詩
印度亜大陸
印度亜の土にうっ伏す雨匂う


陽の射すも鈍い一日冷茶飲む


風止まり木々の声聞こえて葉の振るえる


午後の家寝息もれ聞く開けたドア
DATE: 2009/07/02(木)   CATEGORY: 自由詩
臥禅の奥儀
天使と菩薩の上澄みを飲む


「ユリシーズ」文芸室で白光下す


まず横に臥禅の奥儀まず横に
DATE: 2009/07/02(木)   CATEGORY: 自由詩
観桜について
パッと咲き散りゆく花の状況に
          日本の民草浮かれるのみ


咲けや咲け花のはかなさ見るたびに
           自我無し日本ダミーの酒宴


桜木を植えた奴らの姦計も
        ハラハラ散れ幹にナ・イ・フ
DATE: 2009/07/01(水)   CATEGORY: 自由詩
南への回帰
我が肉の南方回帰さめやらず
            高天原もリーフの先に


創世の靄る熱の中浮遊する
          人間の種五体固まりつつ


昏い寝間朝日射す夢まどろんで
           故郷の家の幻想が起つ
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